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下水道展2025TOP > 資源・エネルギー > ③リン回収

③リン回収

③リン回収1

当社の下水処理場向けのリン回収設備は、消化汚泥を対象とした高効率・低コストでリン除去・回収を行なうシステムです。
従来のMAP法と比較して、リン回収量の増加、薬品添加量の削減、MAP回収コストの低減などのメリットがあります。
回収したMAPは粒径が均一であるため、再資源化が容易です。
当社はし尿処理場向けにもリン回収設備を展開しており、主に搬入し尿等を直接脱水した分離液からMAPを回収しています。

③リン回収1

当社は「KOBEハーベストプロジェクト」について、2020年に第13回国土交通大臣賞(循環のみち下水道賞/イノベーション部門)を神戸市、JA兵庫六甲と共同で受賞しました。
 肥料の三大要素の一つであるリンは食料生産において不可欠な資源ですが、日本ではほぼ全量を現在輸入に頼っています。一方で、下水にはリンが含まれていることから、当社は神戸市と共同で下水中のリンを効率的に回収する取り組みを2012年(平成24年)度から開始し、それを「こうべ再生リン」と名付け肥料としての有効利用を進めてきました。これまでに「こうべ再生リン」を配合した「こうべハーベスト肥料」が、キャベツやスイートコーンなどのこうべ旬菜等の野菜や学校給食米(きぬむすめ)の栽培に使用され、地産地消による資源の循環が生まれています。

③リン回収1

汚泥中のリン濃度上昇に伴い、配管内のスケール付着や汚泥焼却設備内部での灰の堆積など、リン由来の不具合が発生する可能性があります。
設備内部への付着防止のためにも、リン対策は必要です。

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